歌ありき

今日はフラメンコの歌と踊りの関係性などについて書くので、

もしかしたら、全くフラメンコ知らない!初めてという方には難しく見えてしまうかもしれません。

でも、「なるほど」ときっと思って頂けるお話しなので書きますね☺

 

フラメンコでアレグリアスという曲種があるのですが、その中に【シレンシオ】という部分があります。

 

(アレグリアスのコンパスについて説明している投稿はこちら(投稿の下の方にあります)

→ お披露目会&2019年振り返りレッスン )

 

シレンシオとは「沈黙」「無言」「静けさ」という意味で、

要は音のない状態です。

でも、その時ギターがなってます!

どこが沈黙なんですか?

とご質問を受けることもあります。

 

それは、

「歌い手が黙っている」

という意味なのです。

 

カンテにはお休みしてもらって、この部分では声の代わりに体で

「踊りてが歌いますよ」

ということなのです。

 

わざわざそんな部分があるのは、昔のフラメンコはほとんどの場合、歌に合わせて踊っていたからです。

「歌ぶり」が主体で、歌が全体をリードしていたのです。

 

今バイレのレパートリーとして定着しているタラントやバンベーラなどは、

踊る側のリクエストからカンテが変わったという例です。

どちらも最初は純粋に歌だけでした。

歌い手の好きなように歌っていた曲種です。

 

それが最近、といっても、20世紀半ば位に踊られるようになって、今のような歌い方、コンパスがいわゆる「スタンダード」になりました。

 

タラントを創ったと言われているカンタオール、マヌエル トーレも

おそらく今の踊りのタラントのコンパスでは

「俺には歌えないよ~」

となりそうです。

そのくらい違います。

 

現代の典型的な踊り歌としてのタラントの歌い方はこちら

 

歌い手と踊り手は共同作業をしているわけだけれど、いずれにしても、踊り手が歌を知っていないと先に進みません。

 

とにかくフラメンコは

「はじめに歌ありき」

です。

 

 

歌を知るにはどうするか?

は↓のリンクの動画をご参照ください☺

 

 

 

なんとなくわかってきたら、歌ってみることです。

声に出さなくてもいいです。

気持ちの中だけで真似して歌ってみましょう!

歌詞を知らなくてもOK!

アイアイ~

ラララ~

などメロディーを真似してみましょう☺

 

カンテのメロディーは最初に主張して、あとは流していくというものが多いです。

流すことも、とても難しいのだけれど、とにかく最初が肝心です。

 

フラメンコはそのようなところから発生した芸術なのかなと思います。

 

まずは1フレーズでいいので真似してみてください☺

 

 

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