Flamencoの曲種”Tientos”の構成

こんにちは!

オンラインと姫路明石のフラメンコ教室Tea House Flamencoの静利奈です。

 

Flamenco曲種紹介シリーズ°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

今回はティエントの構成を説明しますね。

日本ではよく踊られていて、

意味は手探りとか誘惑、ドラマティックでエレガントなイメージ。 

 

踊りのイメージとして、ろうそくの炎の揺らめきにたとえられることもあり、
その揺らめきからラテン語の「temprate」(誘惑する)という意味のスペインの古い言葉【TIENTOSティエント】と呼ばれるようになったそう。

 

ティエントは、タンゴ系、つまり4拍子系の曲種で、

ハッキリしたメロディとリズム。

 

タンゴとティエントは双子のような関係と誰かが言っているのを聞いたことがあります。

 

ティエントはカディスでうまれた後にセビージャで発展したらしく、

後半のタンゴでタンゴ・デ・トゥリアナ(セビージャ地区の歌)がよく歌われるのはそのためだとか。

 

ティエントはレトラの長さが、長めと短めの2種類。

 

 

 

踊りの構成(一般的な例)

サリーダ

ファルセータ(ないこともあります)

↓ 

プリメラ・レトラ(一つ目の歌振り)

 ファルセータや短めのエスコビージャ(ないこともあります)

セグンダ・レトラ(二つ目の歌振り。ないこともあります。) 

エスコビージャ 

タンゴ 

エストリビージョ(はけ歌)   

 

レトラが3つの場合もありますし、これはあくまでも一般的な構成です。

 

 

 

コンパス、リズム

 

ティエントは4拍子系で、1コンパスは8拍。

(異なるとりかたの人もいます) 

 

タンゴ系のガロティン、タンマラ、ファルーカなどとコンパスの取り方は同じ。

 

アセントは1と5で、5でしめます。 

 

タンゴの7でしめます。   

 

サリーダは3コンパスが一般的です。 

 

プリメラ・レトラ(一つ目の歌振り)は、

長めの9コンパス(2+コンテスタシオン1+6)がよく歌われます。 

コンテスタシオンの足は、ドブレ・ティエンポ(倍のリズム)のリズムで打つのが一般的。

 

 レトラの2コンパス目が

 ①  2  3  4  ⑤  6  7  8 ・ 

コンテスタシオン↓

 ① ・ 2 ・ 3 ・ 4 ・ ⑤ ・ 6 ・ 7 ・ 8 ・ 

この書き方、通じますか(笑)?

わかりにくいかもしれませんね…You tubeでも解説できたらしてみますね☺

 

コンテスタシオンの後、センシージョに戻ります。   

 

セグンダ・レトラ(二つ目の歌振り)は長めの9コンパスか、短めの7コンパス(1+コンテスタシオン1+5)がくることが多いです。

レトラの最後にタンゴに変える方法もあります。

 

エスコビージャは、ティエントスのノリでする場合とタンゴに変えながら足を打つ場合があります。

 

ティエントスのノリでシエレをする時は5でしめ、タンゴのノリの場合は7でしめます。   

 

タンゴのレトラは、タンゴ・デ・トゥリアーナ(9コンパス=2+コンテスタシオン1+6)がよく歌われます。 

 

練習生の振付けは、タンゴのレトラが一つで少し足をうってからジャマーダでエストリビージョという繰り返しの歌、

つまりハケ歌で帰るのが伝統的スタイルです。   

 

ティエントスのレトラは長め9コンパスと短め7コンパスの2種類だけですが、

スペイン人アーティストは最初に長め、セグンダは短めのレトラを歌う人が多いです。

 

 

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